女性専用ジムは何が違うのか。完全個室であることの意味
「トレーニングしている最中の顔を、人に見られたくないんです」
日吉の体験トレーニングで、実際にうかがった言葉です。運動が嫌いなわけではありません。始めようとして、入口のところで止まっている。止めているのは体力でも意志でもなく、場所の作りのほうだった、ということが少なくありません。
この記事では、実際に困っている場面を挙げたうえで、女性専用であることが解決することと、完全個室であることが解決することを、あえて分けて説明します。この二つはひとまとめに語られがちですが、解ける問題が違います。あわせて「女性は軽い重量で」という扱いへの考え方と、「物足りないのでは」という懸念にもお答えし、合わない方についても正直に書きます。
「人の目が気になる」は、ひとつの感情ではありません
ジムに通えない理由として、いちばんよく聞くのが「人の目が気になる」です。ただ、この言葉は便利すぎて中身が見えません。うかがっていくと、少なくとも次のように分かれます。
- 異性に見られたくない(服装、汗、体のライン)
- 他の人全般に見られたくない(うまくできていない自分を見られたくない)
- 運動に慣れた人と同じ空間にいたくない(比べてしまう)
- 知り合いに会いたくない(生活圏が重なっている)
- 鏡に映る自分を、他人と一緒に見たくない
この5つは同じ言葉で語られますが、対処は違います。1番目は女性専用で解けます。2番目から5番目は、女性専用にしただけでは残ります。分けずに「女性専用だから安心です」とだけ言うのは、少し雑だと考えています。
「女性専用であること」が解くこと
女性専用が確実に解くのは、空間から異性がいなくなることで生じる変化です。三つです。
ひとつめは服装の自由です。トレーニングでは関節の動きを見る必要があります。骨盤が傾いていないか、膝が内に入っていないか。分厚い服の上からでは分かりません。体のラインが出る服をお願いする場面はありますが、それを異性に見られる心配がない、というだけで着られる服の幅が変わります。
ふたつめは話題の前提が変わることです。生理周期、体調の波、更年期、出産後の身体。これらは結果に直接関わるのに、異性がいる場所では持ち出しづらい話です。女性専用の場では、特別な話題ではなくなります。
みっつめは更衣室や動線の安心です。着替えや洗面の場所に異性がいない。単純な条件ですが、通い続けられるかどうかに効きます。
ただ、ここまでが女性専用の範囲です。女性しかいない場所でも、他の会員様がいれば「見られる」も「比べてしまう」も「知り合いに会う」も残ります。日吉のように駅を中心に生活圏が重なる街では、最後のひとつは現実的な懸念です。これを解くのが次の話です。
「完全個室であること」が解くこと
完全個室が解くのは、同性を含めた、他人の視線そのものです。その時間、部屋にいるのは自分とトレーナーだけになります。
- フォームが崩れる瞬間、重りが上がらない瞬間を、誰にも見られない
- 順番待ちがなく、次に使いたそうな人を気にして早く終える必要がない
- 息が上がったときの声や表情を気にしなくていい
- すれ違いも含めて、知人に会う可能性が下がる
- 鏡を見るのが、他人と並んでではなく、自分の確認のためだけになる
特に最初の項目は、進み方に関わります。人に見られている場所では、無意識に「できる範囲」で止めてしまうからです。ところが筋力も可動域も、その少し外側を触らないと変わりません。個室は気分の問題だけでなく、練習の質の問題でもあります。
一方で、個室にも向き不向きがあります。他の人が頑張っている空気があるほうが集中できる方には、個室は静かすぎます。良し悪しではなく、相性です。
器具の使い方が分からない、という壁
「入会したけれど、使い方が分からなくて行かなくなった」という話は、よくうかがいます。24時間営業のジムや公共のスポーツ施設では初回に説明を受けられることが多いのですが、その後は自分で思い出しながら使うことになります。分からないまま続けると、間違ったフォームが先に身につきます。
パーソナルで、かつ個室の場合、この壁は違う形で消えます。使い方を「覚えてから来る」必要が、最初からなくなるのです。毎回、横に人がいて、重量も座る位置も握る幅も、その場で調整されます。
ご自身で続けられるようになりたい方には、もちろん説明します。ただそれは、通い始めてしばらく経ってからで構いません。ジム選びの確認点は日吉で女性がパーソナルジムを選ぶとき、確認しておきたい5つのことにまとめています。
話しかけられたくない、体調の話はしづらい
「話しかけられたくない」は、わがままな要望ではありません。場所の設計で解決できることです。個室なら、他の利用者から話しかけられることはありません。トレーナーとの会話量も、最初に伝えていただいて構いません。黙って集中したい日があるのは自然なことです。
逆に、話していただきたいこともあります。生理周期のどのあたりか、眠れているか、むくみが強い日か、痛みはないか。その日の内容を決めるための情報です。公共のフロアで聞かれれば答えづらいことも、個室なら普通の確認になります。
それでも口頭では言いにくい場合があります。CLEAN. の月額プランには毎日のLINEでの食事指導が含まれますので、文字でなら書けることはそちらで構いません。10日ごとのフィードバックで整理します。なお、痛みや体調に関わることは、まず受診をお願いしています。トレーニングの場で判断すべきでないことは、判断しません。
「女性は軽い重量で」という扱いはしません
女性向けをうたって、負荷を最初から低く設定する考え方があります。CLEAN. は、この考え方を取っていません。
理由は単純で、重量を決めるのは性別ではないからです。決めるのは、関節がいまどこまで安全に動くか、フォームが作れているか、痛みがないか、目的は何か、経験はどのくらいか。この5つで、性別は入りません。男女差については筋肉が成長する条件は男女で違うのか?で扱っています。
もちろん、軽くしたほうがよい場面はあります。可動域が出ていないとき、フォームが安定していないとき、痛みがあるとき。ただしそれは「女性だから」ではなく「いまその状態だから」です。状態が変われば重量も変わります。性別を理由にすると、いつまでも変わりません。
「重い重量を扱うと太く見えるのでは」というご心配もうかがいます。この点はムキムキになりすぎないためのトレーニング法で、見た目がどう決まるのかという側から説明しています。
女性専用だと物足りないのでは、という懸念
「女性専用は設備が控えめで、本格的にやれないのでは」というご質問をいただきます。この懸念は「器具の種類が少ないのでは」「重量の上限が低いのでは」「軽い運動しかやらせてもらえないのでは」の三つに分かれます。三つめは前の章のとおりです。残り二つは、個室かどうかで見方が変わります。大人数が同時に使う施設では順番待ちが起きるので、台数と種類が要ります。個室でマンツーマンなら、必要なのは台数ではなく、その方にいま必要な種目が、安全に、適切な重量の刻みで行えるかです。
加えて、補助に入れるという違いがあります。ひとりで追い込むときは、上がらなくなる手前で止めるのが安全です。横にトレーナーがいれば、そこからもう少し先まで進めます。
ただし、はっきり申し上げておきます。マシンをフルラインで自由に回りたい方、深夜や早朝に思い立って行きたい方には、24時間営業のジムや公共のスポーツ施設のほうが合います。うちが全員に合うとは考えていません。
女性専用・完全個室が合わない場合
合わない場合も書いておきます。人の気配があるほうが動ける方、好きな時間に動きたい方には、予約制の個室パーソナルは窮屈です。費用もあります。マンツーマンの時間を確保する以上、月会費だけで通える形とは金額の桁が変わります。ひとりで継続できていてフォームに不安がない方なら、無理にパーソナルにする必要はありません。
迷われる場合は、いまの困りごとが「知識がない」なのか「続かない」なのか「人の目」なのかを先に分けてみてください。知識が足りないだけなら、期間を区切った利用も選べます。3つのプランの違いもあわせてご覧ください。
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よくある質問
女性専用のジムだと、扱う重量は軽くなりますか。
いいえ。重量を決めるのは性別ではなく、関節の可動域、フォームの安定、痛みの有無、目的、経験です。軽くする場面はありますが、それは「女性だから」ではなく「いまその状態だから」です。状態が変われば、重量も変えます。
完全個室だと、トレーナーとずっと話さないといけませんか。
その必要はありません。会話の量は最初にお伝えいただいて構いませんし、黙って集中したい日があるのも自然なことです。ただし体調や痛みについてだけは、その日の内容を決めるために確認させていただいています。
生理中や体調が不安定なときでも、行っていいですか。
お越しいただいて構いません。その日の状態に合わせて内容を変えます。無理に予定どおり進めることはしません。ただし、痛みが強い場合や体調に不安がある場合は、まず受診をお願いしています。判断すべきでないことは判断しません。
日吉のCLEAN.の場合
CLEAN. は、日吉駅の西口から徒歩3分、中央通り沿いにある日吉の女性専用パーソナルジムです。女性専用かつ完全個室で、男性のご利用は法人契約と、既存会員様からのご紹介のみとさせていただいています。この記事で分けた二つの条件を、両方満たす形です。
ウェア、シューズ、タオル、水はすべて無料で貸し出していますので、手ぶらでお越しいただけます。荷物を持って日吉駅を歩かずに済むことは、続けやすさに関わります。月額プランには毎日のLINEでの食事指導と、10日ごとのフィードバックが含まれ、LINEでは写真を送っていただいて内容を見ています。
料金は、月4回コースが42,000円(税込46,200円)、月8回コースが72,000円(税込79,200円)です。24回分の回数券は211,200円(税込232,320円)で、有効期限は180日、こちらにLINEの食事指導は含まれません。入会金は30,000円(税込33,000円)で、これ以外の追加料金はいただきません。詳細は料金・プランのページをご覧ください。
代表トレーナーは山際成紀です。大手ジムで日本一を経験し、解剖学にもとづいて身体の「バグ」を修正する「本質改善」を掲げています。20代のダイエットから60代の機能改善まで対応し、60代の会員様もいらっしゃいます。歯科医師・理学療法士・鍼灸師とのつながりがあり、必要に応じてご紹介しています。実際の雰囲気は体験トレーニングのご案内でご確認ください。
まとめ
「女性専用ジム」を探している方が外したい障壁は、ひとつではありません。異性の目、他人全般の目、器具の使い方、話しかけられること、体調の話。これらを「女性専用だから安心」の一言でまとめると、何が解決して何が残るのかが見えなくなります。
整理すると、女性専用が解くのは服装の自由、話題の前提、更衣室の安心です。完全個室が解くのは、同性を含めた他人の視線、順番待ち、知人に会う可能性、そして「できる範囲で止めてしまう」という制限です。別の条件なので、両方が必要な方もいれば、片方で足りる方もいます。
そして、女性専用は「軽くやる」という意味ではありません。重量を決めるのは性別ではなく、いまの身体の状態と目的です。女性専用だから物足りない、とはならないと考えていますが、マシンを自由に回りたい方や時間を選ばず通いたい方には、別の業態が合います。
日吉でジムを探されている方は、料金や立地の前に、ご自身がいちばん外したい障壁がどれなのかを決めてみてください。それが決まると、比べるべき条件が絞れます。
日吉まで通うのが難しい方には、オンラインのご案内もあります。横浜のオンラインパーソナルトレーニング・オンライン食事指導(CLEAN.Online)では、ご自宅から同じ考え方でトレーニングと食事の記録を見ています。人の目という点でいえば、こちらは最初から他人がいない形です。
- CLEAN.