日吉でダイエットが6か月で止まるのはなぜか。数字で見る停滞の正体

日吉でダイエットを始めようとされている方から、かなりの割合で同じ言葉をうかがいます。「前は最初だけ落ちて、そこから止まったんです」。

この「止まる」は、気のせいでも意志の弱さでもありません。起きる時期も、原因も、研究でかなりはっきり分かっています。そして原因が分かると、次に打つ手も変わります。

この記事では、停滞がなぜ起きるのかを数字で整理します。読み終えたときに「自分の代謝が悪いせいだった」という説明を手放していただけたら、目的は達成です。

止まるのは、だいたい6か月前後です

1年以上追跡した減量の臨床試験80件を統合したメタ解析(2007年)では、食事の見直しや薬を用いた介入で、最初の6か月に平均5〜8.5kg、体重の5〜9%が減っています。そしてその後、減り方は止まります。

ただし、48か月の時点でも平均3〜6kg(3〜6%)の減量は維持されていました。全部戻った群はありません。つまり「止まる」は起きますが、「全部戻る」は必然ではない、ということです。

止まる理由は、代謝ではありませんでした

ここが一番、誤解されている部分だと思います。

エネルギー収支の数理モデルで計算すると、処方どおりに食べ続けた場合の停滞は、本来1〜2年後に来るはずです。ところが実際の臨床では6か月前後で止まる。このズレを検討した研究(2014年)は、「代謝適応ではなく、食事療法の断続的な不遵守が、早期の停滞の主な要因である」と結論しています。

同じ研究のモデルでは、女性の遵守率は1か月目で80%、3か月目以降は40%まで下がると推定されています。悪意でも怠慢でもなく、単に続かなくなる。そこが数字で織り込まれています。

もっと直接的な検証もあります。「食べていないのに痩せない」と訴える人10名を、二重標識水法という精密な方法で14日間測った1992年の研究です。結果は、実際の摂取カロリーを平均47%過少申告し、運動量を平均51%過大申告していました。一方で総エネルギー消費量も安静時代謝量も、予測値の5%以内。代謝には異常がなかったということです。

「食べていないつもり」は、誰にでも起きます

上の研究は特殊な人を集めたのではないか、と思われるかもしれません。そうではありません。

40〜69歳の一般成人484人を、二重標識水法と尿中窒素を使って検証した研究(2003年)では、女性は24時間思い出し法でエネルギー摂取量を16〜20%、食物摂取頻度調査票では34〜38%過少申告していました。男性も同程度です。

これは記憶や誠実さの問題ではなく、人間が自分の食事量を見積もるときに構造的に起きるズレです。だから、記録を「つける」だけでは足りません。

だから、第三者が数字を見る仕組みが効きます

13.6kg以上の減量を1年以上維持した人を登録している全米体重管理レジストリ(NWCR)というデータベースがあります。2,886人(78%が女性、平均48歳)を10年追跡した研究では、ベースラインの減量幅31.3kgは10年後に23.1kgへ戻っていましたが、87%を超える人が5年後・10年後も10%以上の減量を維持していました。

そして、体重が戻った人に共通していたのは「身体活動の減少」「食事への意識の低下」「脂肪摂取の増加」でした。

NWCRが公表している維持成功者の行動には、75%が週1回以上体重を測る、78%が毎日朝食をとる、90%が平均して1日約1時間運動している、といった項目が並びます。地味です。ただ、どれも「測る」「見る」に関わっています。

止まったときに、削ってはいけないものがあります

停滞したとき、多くの方がさらに食事を減らします。ここに一番大きな落とし穴があります。

減量で失う体重のうち、10〜58%は除脂肪量(筋肉など)だと報告されています。幅が広いのは、やり方によって変わるからです。

62件のランダム化比較試験・4,429人を統合したネットワークメタ解析(2025年)では、カロリー制限のみのグループは対照群と比べて除脂肪量が1.66kg有意に減っていました。一方、中強度のレジスタンストレーニングや複合運動を併用した群では、対照群と有意差がありませんでした。筋肉が守られていた、ということです。

順位でも、除脂肪量の維持において「カロリー制限のみ」は比較した全手法の中で最下位でした。

たんぱく質については、運動を組み合わせる場合、体重1kgあたり1日1.2〜1.6gが推奨されています。レジスタンストレーニングは週2〜3回、6〜12回を3セット程度が目安です。

日本人女性の実際の摂取量は、そこに届いていません

厚生労働省の令和5年(2023年)国民健康・栄養調査によると、女性のたんぱく質摂取量の平均は、20代63.3g、30代62.4g、40代63.8g、50代66.1g(1日あたり)です。

体重50kgの方が上の推奨(1.2〜1.6g/kg)を満たそうとすると、必要量は60〜80gになります。日本人の食事摂取基準2025年版が示す推奨量(18〜64歳女性で50g)は超えているものの、減量中に筋肉を守る水準には届いていない方が多い、という位置関係です。

そして減量中はエネルギーを減らすので、意識しなければたんぱく質も一緒に減ります。停滞期に食事をさらに削ると、この差はさらに開きます。

目標の置き方を変えると、止まりにくくなります

そもそも、どのくらいのペースを目指すべきなのか。

厚生労働省の標準的な健診・保健指導プログラムは「6か月で体重の3〜5%減量することで効果が期待できる」としています。日本肥満学会の肥満症診療ガイドライン2022でも、肥満症では現体重の3%以上、高度肥満症では5〜10%の減量目標を設定するとされています。

体重60kgの方なら、6か月で1.8〜3.0kg。月にすると0.3〜0.5kg程度です。多くの方が想定している速度より、ずっと遅いはずです。

この遅さには理由があります。速く落とすほど、削られる除脂肪量の割合が上がり、遵守率も落ちる。結果として6か月の壁が早く来ます。

参考:日吉のCLEAN.の場合

比較の材料になるよう、当ジムがどうしているかも書いておきます。

日吉駅 西口から徒歩3分、女性専用・完全個室のパーソナルジムです。この記事に書いた「記録は自分では正確にならない」という前提に立っているので、食事は記録していただいたものをトレーナーが見ます。

月額プランには、毎日のLINE食事指導が含まれます。会員アプリに食事・体重・歩数・トレーニングを記録していただき、10日ごとにまとめてフィードバックをお返しします。判断の根拠には、当ジムが運営するダイエット研究メディアと電子書籍64冊を使います。

数字が止まったときに最初に確認するのは、摂取量ではなく「たんぱく質が落ちていないか」と「歩数が落ちていないか」です。上に書いたとおり、停滞の多くはそこで起きています。

料金は月4回コースが42,000円(税込46,200円)、月8回コースが72,000円(税込79,200円)。24回分の回数券は211,200円(税込232,320円・有効期限180日)で、こちらに毎日のLINE食事指導は含まれません。入会金は30,000円(税込33,000円)、これ以外の追加料金はありません。割引もキャンペーンもしていません。

日吉でのダイエット全体の進め方は、日吉でダイエットのページにまとめています。リバウンドの仕組みについてはリバウンドしないためのページもあります。

まとめ

減量が止まるのは6か月前後で、主な原因は代謝の低下ではなく、続かなくなることと、自分の摂取量を実際より少なく見積もることです。後者は一般成人でも16〜38%の幅で起きます。

止まったときに食事をさらに削ると、失う体重に占める筋肉の割合が上がります。カロリー制限だけの群は除脂肪量が1.66kg減り、レジスタンストレーニングを併用した群では減りませんでした。

目標は「6か月で3〜5%」。体重60kgなら1.8〜3.0kgです。遅いと感じる速度のほうが、結果として遠くまで行けます。

どこで取り組まれるにしても、6か月目で止まらない設計になっていることを願っています。

日吉に通うのが難しい方は、横浜のオンラインパーソナルトレーニング・オンライン食事指導もご検討ください。

出典

Franz MJ ほか, Journal of the American Dietetic Association, 2007/Thomas DM ほか, The American Journal of Clinical Nutrition, 2014/Lichtman SW ほか, The New England Journal of Medicine, 1992/Subar AF ほか, American Journal of Epidemiology, 2003(OPEN Study)/Thomas JG ほか, American Journal of Preventive Medicine, 2014/National Weight Control Registry 公表値/Mesinovic J ほか, Reviews in Endocrine and Metabolic Disorders, 2025/Xie Y ほか, Frontiers in Nutrition, 2025/厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」/厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」/厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」/日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」

次へ
次へ

ブログ記事一覧(テーマ別・全153本)